第4回マインドセットスクールが無事終了しました!!
今回は
「ブラインドサッカー」に挑戦しました!
ブラインドサッカーとは、視覚障害者スポーツで、視覚を全く使わずに行うサッカーです。
人間は、得ている情報のうち、
70%を視覚に頼っていると言われています。
少し、想像してみて下さい。
「目を閉じたまま、ボールを蹴り、ピッチを全力で走りまわり、敵をかわし、ゴールを決めることなんて出来るだろうか…?」
以下は、ブラインドサッカーの代表選手同士の試合風景です。


信じられますか? 僕は信じられません(笑)
だったら、体験するしかないでしょう!
視覚障害者サッカー協会の方々、そして選手の方々のバックアップのもと、授業スタート!
まずは
「歩く」練習。


これが
とてもコワイんです…。ペアの声を頼りに恐る恐る歩きます。
次は、壁に向かって歩く練習。防御姿勢(手を前に差し出す)を取っていれば、意外と安全なんですよ。

ここで驚きだったのは、
なんとなく、壁が近付くとわかる!んです。
どうやら、人間は目が見えなくても様々な方法で情報を得ているようです。例えば、
自分の足音が壁に跳ね返り、そのエコーによって壁までの距離を測っていたりとか…。恐るべし人間の機能!
次はコミュニケーション能力が試されるワーク!
中学生大学生ゴチャ混ぜで、20名程でアイマスクを付けてコート上に立ちます。
そこで、協会理事、松崎英吾さんからのお題。
「1〜6月生まれグループと、7〜12月生まれグループに分かれて下さい!」
えええ〜!アイマスクをしたまま??
つまり、こういうことです。

これは結構難易度高いです。どこに集まれば良いんだろう?仲間はどこにいるんだ??何も見えないよ〜。
狭いコート上で、みんなが手探りの状況。みんな様子見をするばかりで、
沈黙が流れます。…混沌とした状況を乗り越え、なんとか成功!
ここで得た学び。
「黙ってても集まれない!」ということ。
さて次のお題は、
「血液型別に4グループに分かれて下さい!」さっきと一変、みんなが
叫ぶ叫ぶ!「O型こっちこっち!!」「B型どこ〜〜〜!?」
さっきより早く、移動完了!!

ここで得た学び。
「全員が喋るとうるさい!」ということ(笑)
そう、視覚を絶った状態でスムーズに行動する為には、
◆情報を受信すること(=聴く)
◆情報を発信すること(=話す)
この2つの
使い分け(=タイミング)が重要なのです。
ずっと黙っていてもダメだし、ただ喋り続けてもダメ。聴きつつ、喋りつつ、上手に周りの状況を把握することが求められるのです。
最後に、学びを活かして6グループに分かれるお題に挑戦したところ、かなりスムーズに移動することができました!
お次は、ボールを使ったパス練習!
ブラインドサッカー初心者にとって、最初の難関…それは
トラップです。ブラインドサッカーのボールは、転がると音がなるように作られています。それでも、耳だけでボールの位置を判断し、それを足で受け止めるのは、これが意外と難しい!!


ここで、松崎さんからヒント。
問題:「人間は、ボールの位置を、どこで聞いているでしょう?」
え? 耳じゃないんですか!?
正解は、
「おでこ」なんです。
人間には"利き耳"があるそうです。健常者は、右か左か、ついつい自分の利き耳だけで聞いてしまう。けど、片耳に頼って聞いてしまうと、方向によっては聞きづらかったり、微妙に周囲の認識がズレたりするんです。
正しく環境認知するための極意は、「おでこ」で音を聴くこと。
視覚障害者の方々は、これを無意識に行っている。
おでこでボールを意識すると、確かにさっきよりもトラップがうまくいく!!

ブラインドサッカー日本代表、佐々木選手のお手本。

す、すごい…!華麗すぎる!!スピード、ボールさばき、とても目が見えないとは思えない!!
シュート練習にも挑戦しました!みんな上手!ナイッシュー!

ゴールに立ってる方は、コーラーというポジションで、ゴールの位置を声で知らせてくれます。

さすがサッカー部のトモヒコ君、見えていなくてもゴール左隅!狙いは完璧!!
私、安斎も挑戦!

バッチリ成功している写真を載せましたが、実は1本目は見事に空振り…笑 これも結構難しいんですよ。。。
せっかくなので、サッカーだけでなく、白杖を使った歩行体験も行いました。歩行訓練士の井口健司さんから、白杖の使い方を教わりました。

ちなみに井口さんは、白杖コレクターで、色々な種類の杖を持っているそうです(笑)また、ブラインドサッカーの審判部長でもあり、ブラインドサッカーの影の立役者なんです。わからないルールがあれば、井口さんに聞けば全て解決!まさに歩くルールブック!!笑
最後に、日本代表 佐々木康裕選手からブラインドサッカーとの出会いについてお話を伺いました。

佐々木選手は、現在は全盲なのですが、子供時代は視力0.03程の弱視だったそうです。キャプテン翼の影響で、小学校の頃にサッカーを始めたそうです。とにかくサッカーに熱中し、毎日サッカーばかりやっていた。弱視の仲間達とチームも作り、試合もやったりしていて、どんどん上達していた!けど…、そんな矢先、佐々木選手は網膜剥離によって視力を失ってしまいます。
佐々木選手曰く、サッカーの楽しさは、自由にボールを操って敵を抜き去ったり、自由にピッチを走り回ってゴールを決めたり、そんなところにあった。けど、それが全て見えなくなってしまった…。身体はまだ動くのに、自由を失ってしまった…。一気にサッカーがつまらなくなり、佐々木選手はサッカーを辞めてしまいます。
時は経ち、2003年、佐々木選手はブラインドサッカーとの運命的な出会いを果たします。最初は、「どうせ、障害者スポーツ。僕が思い浮かべるようなサッカーではないのだろう」と思っていたそう。けど、佐々木選手はブラインドサッカー体験会で、衝撃を受けることになります。何より、ルールがよく出来ている!音の鳴るボール、ゴールの場所を知らせる「コーラー」というポジション、敵が近付いたら知らせるシステム…。
これなら、走り回れる!これなら、ゴールが決められる!そこには自由があった!!
佐々木選手はブラインドサッカーに一気にのめり込みました。見えないが故の困難もあったそうですが、今では舞台を世界に移し、日本代表選手として活躍しています。現在は、ワールドカップアジア予選に向けて、練習中です!
以上、とても刺激的なお話でした。素晴らしいMindsetを持った方の物語は、学びの栄養が詰まっています。みんな楽しそうです。

さて、今回も、大きな学びがありました。
テーマはやはり
「コミュニケーション」に尽きます。
こんな言葉、よく聞きませんか?
「コミュニケーション能力が大事だよ」
「人の話をちゃんと聞きなさい!」
「自分の意見を言わないと伝わらないよ」
こんなことは、誰にでも言える当たり前のこと。中学生だって、何度も言われているのでわかってます。
コミュニケーションに関する本も沢山出ている。聴く力から、話す技術まで。本屋に行けば、山のようにあります。
けど…、
心の底から、コミュニケーションの大切さを実感する機会って、実はあまりないと思いませんか?
情報を発すること、受け取ること。そしてそのバランスとタイミング。本日は、そんなことを腹落ちして実感することが出来ました。
僕ら健常者は目が見えるが故に、真の意味ではコミュニケーションに対して意識が薄いのかもしれませんね。
たった3時間のワークですが、アイマスクを使ってサッカーをすることで、中学生達は「コミュニケーション」について、なんとなく本質に触れることができたのではないかと思います。
何より、楽しかった!!次は試合がしたいですね!
ブラインドサッカーに興味を持った方、体験したい方、応援したい方は是非コチラまで!!

http://www.b-soccer.jp/index.php